Laboratory & Professor化学類の研究室・教員


化学類における研究の紹介

Laboratory

化学類の研究室

4年次には次のいずれかの研究室に所属し、卒業研究を行います。より専門的に研究を行いたい場合には、卒業後、大学院に進学します。大学院から所属できる研究室もあります。入試などの詳細は、筑波大学大学院化学学位プログラムのぺージをご覧ください。

  • 無機反応化学

    酸化還元活性な金属錯体やポルフィリンを用いた生体内酸化還元反応を規範とする化学。光触媒的CO2還元及び水素発生、金属−オキソ錯体による有機物の酸化反応、非平面性ポルフィリンの特徴を活かした新規な超分子形成とその光機能開発、エネルギー変換等に関する研究。

  • 無機合成化学

    金属多核錯体の構造・電子状態制御に基づく機能発現に関する研究、および有機ナノケージ分子をもちいた無機ナノ粒子の合成と機能探索。

  • 分析化学

    分光法、電気化学法による微小液滴、微粒子、生体高分子(ヘモグロビンなど)の物理・化学プロセスの研究。

  • 放射化学

    天然や人工の放射性同位体(元素)の性質・挙動や環境中での起源等を物理・化学的に明らかにする研究。またそれら性質を利用し除染や環境問題さらには地球表層の物質循環などへ応用。人工的な核変換や反応断面積測定、核反応機構などの研究。

  • 凝縮系物理化学

    担当教員

    多数の分子からなる凝縮系の性質を分子の個性に基づいて理解することを目指した、ソフトマターと総称される柔らかい凝集系(液体、液体中に分散した界面活性剤、液晶、分子性結晶など)の構造と物性の研究。各種の分光法、構造解析(X線など)、熱力学的測定の手法開発と応用。

  • 分光物理化学

    非線形分光法による膜や界面の構造と動力学の研究、時間分解赤外分光による化学反応の研究。新規蛍光性化合物の合成と時間分解蛍光寿命測定法による蛍光状態の生成・失活過程の速度論的解析。メゾスコピック組織体の構築とその光機能・光物理化学的特性に関する研究。計算化学を土台とした物質設計と生体モデル分子の構築。

  • 大気物理化学

    大気中に存在するエアロゾルや雲粒、生体表面で起こる物理化学過程の研究、分子レベルの不均一性の研究、水の界面の化学と物理、新規実験手法の開発。

  • 光反応化学

    担当教員

    水素結合によって蛍光状態が変化するような新規ウレア誘導体の創製を目的とする。アニオンとの水素結合が関与する蛍光状態の生成と消失過程を蛍光寿命測定によって速度論解析し、分子設計にフィードバックする。

  • 有機物理化学

    担当教員

    がん細胞中の核酸を赤色光で壊す光増感剤の開発と、光分解機構の解析。四重鎖核酸を母体とした核酸酵素の開発。四重鎖核酸で構成されるワクチンアジュバントの開発。

  • 計算情報化学

    担当教員

    計算化学・情報科学に基づく複雑分子系の機能解明と設計。量子化学計算・分子動力学シミュレーションなどのコンピュータを用いた研究、特に溶媒和モデルや密度汎関数理論を用いた分子の物性を求める手法の開発

  • 有機元素化学

    多彩な元素の特徴を活かした有機化学に関する研究:特に特異な構造や結合様式を持つ典型元素化合物の創製と、それらの酸化還元・光物性・反応性解明に関する研究、遷移金属フリーの典型元素触媒の開拓に関する研究、元素特性を活かした光・電子機能性物質の探究に関する研究。

  • 生物有機化学

    生物活性天然有機化合物の探索・単離、構造、合成及びそれらの生物活性発現の分子機構に関する生物有機化学的研究、新規生物活性分子の設計・合成を基盤とした創薬化学研究。

  • 有機合成化学

    担当教員

    金属元素およびフッ素をはじめとするヘテロ元素の特性を活用する有機合成反応の研究、特異な構造を有する分子の設計と有用化合物合成への応用に関する研究。

  • 超分子化学

    担当教員

    超分子化学に基づく機能性分子の精密構築およびそれらの分子認識・選択的反応などの機能開拓に関する研究、有機配位子と金属イオンを利用した超分子金属錯体の研究。

  • 製薬化学

    「眠気」に関与する生体内酵素をコントロールする低分子の設計と合成。生理活性を有する含窒素複素環化合物の合成。創薬研究に有用な化学選択的反応に関する研究。

  • 構造生物化学

    軟部腫瘍関連タンパク質、クロマチンリモデリング因子に関する研究、光センサータンパク質の機構解明、透過型電子顕微鏡を使った構造解析とその応用開発。


教員一覧

Professor
教授
石橋 孝章
分子分光学、特に界面分光法の開発と応用
岩崎 憲治
タンパク質や核酸などの構造生物化学
江波 進一
大気物理化学の実験研究
沓村 憲樹
有機合成化学を基盤とした創薬化学研究
小島 隆彦
金属錯体及びポルフィリンの生体関連酸化還元化学
坂口 綾
安定・放射性同位体による環境動態研究
笹森 貴裕
多彩な元素の特徴を活かした有機化学に関する研究
中谷 清治
微小液滴、液/液界面における化学
二瓶 雅之
多核金属クラスターの合成と機能探索
八木 清
計算化学・情報科学に基づく複雑分子系の機能解明と設計
吉田 将人
全合成を基盤とした生物活性天然物およびその誘導体の生物有機化学研究
准教授
石塚 智也
超分子集積能を有する機能性金属錯体の合成
一戸 雅聡
高周期14族元素化合物の合成と構造
佐藤 智生
メゾスコピック組織体の光物理化学
志賀 拓也
低次元分子磁性体の合理的合成と特異物性の研究
長友 重紀
金属タンパク質の機能と構造に関する研究
西村 賢宣
光励起状態の緩和課程に関する研究
渕辺 耕平
遷移金属元素を利用する有機合成反応の開発
松井 亨
生体モデル分子における酸解離定数・酸化還元電位の計算手法の確立
百武 篤也
光応答性デンドリマーの合成と物性・機能
山﨑 信哉
土壌中における放射性物質の動態解明に関する研究
山村 泰久
分子集合体・セラミックスの物性物理化学
講師
Vladimir Ya. Lee
典型元素の低配位化学種に関する研究
助教
大好 孝幸
生物活性天然物の効率的合成法の開発と構造活性相関研究
加藤 かざし
がん細胞を用いた細胞生物学及び生化学的研究
小谷 弘明
機能性金属錯体の開発とその光触媒反応への応用
柴田 桂成
凝集相および界面における分子分光学
須貝 智也
有機化学を軸にした機能性分子の開発
中村 貴志
有機配位子と金属イオンを利用した超分子金属錯体
沼舘 直樹
気液界面における化学反応の速度論と動力学的研究
原田 彩佳
生体高分子を用いた構造生物学
ファン トゥアンアン
配位第二球を最適化した金属錯体の開発による反応効率と選択性の向上
正田 浩一朗
典型元素化合物を配位子に用いた化合物の合成
三原 のぞみ
機能性多核金属錯体の合成と組織化
宮川 晃尚
物理場を利用した微量計測法の開発